これほどの出落ち漫画はそうそうない。可愛らしい絵柄の初々しい青春ラブコメ、と思ったらいきなり戦争が始まって、いきなり彼女は兵器になっていて、タイトルロゴがババーンと。
この漫画のすごいところは、タイトル出た時点で終わっちゃった話で7巻持たせている点だ。
もちろん、徐々に進展はある。少しずつ滅びていく世界、そのたびに凶悪になっていくちせの武装、同時にメンタルも侵食されていく。が、それ以外は特にない。なぜちせだったのか、一体どういう経緯があったのか、何も解説されない。いわゆるセカイ系の一つで、大事なのはボーイミーツガールなので細かいことは言及されない。
ふわっとした曖昧なまま、それでもキチッと話は完結する。賛否両論あるが漫画版のラストがあるからこそ、この作品はすごいと言える。
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最終兵器彼女 1 (ビッグコミックス) コミック – 2000/5/1
高橋 しん
(著)
▼第1話/第一章 ぼくたちは恋していく▼第2話/第二章 「ごめんなさい」と彼女は▼第3話/第三章 最後の日々(1)▼第4話/第三章 最後の日々(2)▼第5話/第三章 最後の日々(3)▼第6話/第三章 最後の日々(4)▼第7話/第三章 最後の日々(5)▼第8話/第三章 最後の日々(6)▼第9話/第三章 最後の日々(7)
●登場人物/シュウジ(北海道に住む高校3年生。元陸上部の、ごく普通の男の子。成績優秀だが、無口で仏頂面)、ちせ(シュウジと同じ高校へ通う女子高生。口ぐせが「ごめんなさい」というドジでまぬけな女の子)
●あらすじ/シュウジとちせは北海道の田舎町に住む高校3年生。のろまで内気なちせは、前から憧れていた陸上部のシュウジにやっとの思いで告白。シュウジもそれをOKした。だが、ウブで純情な二人はどうやって付き合っていけばいいのかよくわからず、結局交換日記を書くという、かわいらしいことから始める。そんなある日、突然札幌が空爆された。そこで、シュウジは信じられないちせの姿を見る…(第1話)。
●本巻の特徴/ぎこちなくも清純な交際をしている高校生、シュウジとちせ。札幌が突然の空爆に襲われたある日、シュウジは思いも寄らない姿に変身していたちせに出会った。背中から羽が生え、空をマッハ2の速度で飛び、とてつもなく破壊能力を持つ、自衛隊によって改造された“最終兵器”。それがちせだった。地球のあちこちで紛争が起こるたびに呼び出され現場へ向っていくちせと、彼女を見守ることしかできないシュウジ。ふたりの未来はいったい…!?
●登場人物/シュウジ(北海道に住む高校3年生。元陸上部の、ごく普通の男の子。成績優秀だが、無口で仏頂面)、ちせ(シュウジと同じ高校へ通う女子高生。口ぐせが「ごめんなさい」というドジでまぬけな女の子)
●あらすじ/シュウジとちせは北海道の田舎町に住む高校3年生。のろまで内気なちせは、前から憧れていた陸上部のシュウジにやっとの思いで告白。シュウジもそれをOKした。だが、ウブで純情な二人はどうやって付き合っていけばいいのかよくわからず、結局交換日記を書くという、かわいらしいことから始める。そんなある日、突然札幌が空爆された。そこで、シュウジは信じられないちせの姿を見る…(第1話)。
●本巻の特徴/ぎこちなくも清純な交際をしている高校生、シュウジとちせ。札幌が突然の空爆に襲われたある日、シュウジは思いも寄らない姿に変身していたちせに出会った。背中から羽が生え、空をマッハ2の速度で飛び、とてつもなく破壊能力を持つ、自衛隊によって改造された“最終兵器”。それがちせだった。地球のあちこちで紛争が起こるたびに呼び出され現場へ向っていくちせと、彼女を見守ることしかできないシュウジ。ふたりの未来はいったい…!?
- 本の長さ211ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2000/5/1
- ISBN-104091856810
- ISBN-13978-4091856814
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商品の説明
出版社からのコメント
すれ違うシュウジとちせ。かけ違う心のボタン。迫り来る戦火。故郷の街と戦場に別れ、2人の“恋”は、まどい、ゆれ、そしてまた結びつく!?
著者について
1967年9月、北海道出身。
高校時代から長距離陸上選手。山梨学院大では箱根駅伝のアンカーを経験。
1990年『好きになるひと』で「第11回スピリッツ賞」を受賞。同年漫画家デビュー。
代表作『いいひと。』『最終兵器彼女』『きみのカケラ』
高校時代から長距離陸上選手。山梨学院大では箱根駅伝のアンカーを経験。
1990年『好きになるひと』で「第11回スピリッツ賞」を受賞。同年漫画家デビュー。
代表作『いいひと。』『最終兵器彼女』『きみのカケラ』
登録情報
- 出版社 : 小学館 (2000/5/1)
- 発売日 : 2000/5/1
- 言語 : 日本語
- コミック : 211ページ
- ISBN-10 : 4091856810
- ISBN-13 : 978-4091856814
- Amazon 売れ筋ランキング: - 72,448位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作品は、最初アニメ版を何回も見てお気に入りの一つですが、最近原作が見たくなり購入しました。まだ最終巻まで見ていませんが、やっぱりサイカノは最高です。
2023年5月4日に日本でレビュー済み
萌えとか、戦闘美少女とか、セカイ系から見ることも、恋愛マンガとして見ることもできるのだけれども、日本の想像力の歴史から「最終兵器彼女」を眺ると、手塚治虫とかSFとか、ガンダムとかナウシカとかの奔流が21世紀初頭に「男性ではなく女子高生が戦闘の当事者になる」逆転の物語として読むことも出来ると思った。
発表当時から大評判だったが、この作品を例えば「時をかける少女」の筒井康隆(1934-)、「日本沈没」の小松左京(1931-2011)はどう読んだのだろうか、あるいは読む機会を持っただろうかと思うと、彼らはとても複雑な感慨を催したのではないかと思う。
戦後、特撮、アニメ、SFで膨大な破滅モノ、怪獣もの、戦争モノが描かれてきた。
けれども「ガンダム」ではアムロ・レイは自らが当事者だったし、宮崎駿「風の谷のナウシカ(原作版・マンガ)」では少女は巨神兵とともに戦闘に参加したけれど、高橋しん「最終兵器彼女」はついに女子高生が戦闘機械になってしまったか、と…。
もう一つにはジェンダーがある。
吾妻ひでお(1950-2019)に代表されるような、日本のジェンダー意識の大河(苦笑)があり、それが戦闘ものと融合した奇蹟的な作品で、「いいひと」において、どちらかと言えば日本の平均的、常識的な発想を立脚点にしていた著者高橋しんがこの発想を創案したということは、萌えと戦闘に関するイメージと発想はすでに一般的な日本社会に侵透し(それが平均的認識になったとまでは思えない…というか思いたくないものがあるが…笑)、それ以前から続くジェンダーと戦争の無意識的な前提を継承して変形した、日本社会の発想の継承者であり変形者であり、そして新たな出発点でもあるのだろう。
それまでの常識を突破するには、それ自身がまた社会の常識を変える媒介にもなる。
「最終兵器彼女」はそれまでにあった少女に託された幻想(頑是ない少女を性の対象とし、同時にそれに救済される、というかなり幼形成熟的というか、アブノーマルな要素をふんだんに取り入れたものだが)と、戦争に託された様々の思い入れが融合し、そしてこの作品自身がまた別の意識を生み出すもととなる、結節点というべき作品だと思った。
この作品は、原因でもあり結果でもある作品なのだろう。
ヒロイン「ちせ」の意識の成長は凄い。最後まで断片しか書かれないが、結末での彼女はグレート・マザーである。その時の彼女はシュウジをどう見ていたのだろう?
発表当時から大評判だったが、この作品を例えば「時をかける少女」の筒井康隆(1934-)、「日本沈没」の小松左京(1931-2011)はどう読んだのだろうか、あるいは読む機会を持っただろうかと思うと、彼らはとても複雑な感慨を催したのではないかと思う。
戦後、特撮、アニメ、SFで膨大な破滅モノ、怪獣もの、戦争モノが描かれてきた。
けれども「ガンダム」ではアムロ・レイは自らが当事者だったし、宮崎駿「風の谷のナウシカ(原作版・マンガ)」では少女は巨神兵とともに戦闘に参加したけれど、高橋しん「最終兵器彼女」はついに女子高生が戦闘機械になってしまったか、と…。
もう一つにはジェンダーがある。
吾妻ひでお(1950-2019)に代表されるような、日本のジェンダー意識の大河(苦笑)があり、それが戦闘ものと融合した奇蹟的な作品で、「いいひと」において、どちらかと言えば日本の平均的、常識的な発想を立脚点にしていた著者高橋しんがこの発想を創案したということは、萌えと戦闘に関するイメージと発想はすでに一般的な日本社会に侵透し(それが平均的認識になったとまでは思えない…というか思いたくないものがあるが…笑)、それ以前から続くジェンダーと戦争の無意識的な前提を継承して変形した、日本社会の発想の継承者であり変形者であり、そして新たな出発点でもあるのだろう。
それまでの常識を突破するには、それ自身がまた社会の常識を変える媒介にもなる。
「最終兵器彼女」はそれまでにあった少女に託された幻想(頑是ない少女を性の対象とし、同時にそれに救済される、というかなり幼形成熟的というか、アブノーマルな要素をふんだんに取り入れたものだが)と、戦争に託された様々の思い入れが融合し、そしてこの作品自身がまた別の意識を生み出すもととなる、結節点というべき作品だと思った。
この作品は、原因でもあり結果でもある作品なのだろう。
ヒロイン「ちせ」の意識の成長は凄い。最後まで断片しか書かれないが、結末での彼女はグレート・マザーである。その時の彼女はシュウジをどう見ていたのだろう?
2017年6月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分の彼女が何の前触れも伏線もなく兵器になった。
その細かい背景はいっさいと言ってよいほど語られず、「兵器である彼女」との切ない恋が描かれる。
最終巻は号泣必至。
その細かい背景はいっさいと言ってよいほど語られず、「兵器である彼女」との切ない恋が描かれる。
最終巻は号泣必至。
2022年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
鬱漫画と調べたら出てくる作品なのでまとめ買いし読んでみた
確かに鬱漫画と呼べるような描写や展開はあった
それでもあくまでも恋愛漫画
セカイ系漫画であるため気になる点などの詳細は基本なし
鬱漫画として購入した身としては少し違う感が強かった
確かに鬱漫画と呼べるような描写や展開はあった
それでもあくまでも恋愛漫画
セカイ系漫画であるため気になる点などの詳細は基本なし
鬱漫画として購入した身としては少し違う感が強かった
2015年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
荒唐無稽、いい加減、ムチャクチャ、そのすべてに当てはまる、どうでもいい話なんだけれども人を引き込む魅力がハンパないです。読んでるうちに呑み込まれちゃって客観的に言えないけれども、久しぶりに漫画読んでてこれはスゴイと思った。おすすめです。
2023年2月18日に日本でレビュー済み
北海道(地元)が舞台だからというのもあるかもしれませんが、登場人物達のセリフの訛り方がとても愛おしく、愛着を感じます。おっとりとした可愛い子が「〜だべさぁ。」って言う漫画はけっこう珍しいですよね。
セリフの独特な訛りに加え、綺麗で優しみのある絵と合わさってか、見ていて温かい気持ちになれます。特に、メインヒロインは強い天然の持ち主なので、たぶん目に入れても痛くない子ですw
しかし、雰囲気とは真逆に世界観はとても残酷で、何の落ち度もない登場人物達に対し、想像を超えるような悲しい現実が次々と起こる様は、読む人に強い印象を残すと思います。
国の為に人体実験に利用されてしまう、小柄で優しい女の子の身に次々と起こる異変。それを徐々に知ってしまっていく彼氏との不器用な人間模様が、とても切ない作品です。
セリフの独特な訛りに加え、綺麗で優しみのある絵と合わさってか、見ていて温かい気持ちになれます。特に、メインヒロインは強い天然の持ち主なので、たぶん目に入れても痛くない子ですw
しかし、雰囲気とは真逆に世界観はとても残酷で、何の落ち度もない登場人物達に対し、想像を超えるような悲しい現実が次々と起こる様は、読む人に強い印象を残すと思います。
国の為に人体実験に利用されてしまう、小柄で優しい女の子の身に次々と起こる異変。それを徐々に知ってしまっていく彼氏との不器用な人間模様が、とても切ない作品です。
2019年6月27日に日本でレビュー済み
たしかに、ちせが兵器として選ばれた理由や人間の女の子でなければいけなかった理由なんかは描写しておかないといけなかった部分ではある
でも、ちせに組み込まれたメカの科学の技術力が高すぎるとか小さな身体にどうやってメカが収まってるんだとか、そういう部分を指摘するのはどうかと思う
そんなこと言い出したらほとんど全ての漫画がおかしいことだらけだろとw
画力もけっして高くはなく漫画家としては低いとは思うけど、画力は高ければ素晴らしい絵というわけじゃない
女の子(ちせ)は物凄く可愛く描けてるし魅力的
初めに述べた理由以外はストーリーや登場人物の感情、切なさも良く描けていて普通に面白く読めたというのが感想
最後に、低評価してる人達に言っておくよ
作品を読み、良い部分や悪い部分を見つけて評価したり改善点を述べるのは簡単
でも、作品を1から自分で作るのは君達の想像してる以上に物凄く難しいことだから知っておいた方がいい
どんなに評価がしっかりできる人でも漫画を描いたことない人は自分でストーリー作るとなると絶対に上手くいかず、矛盾だらけ説明不足だらけ構成めちゃくちゃの駄作になるから
いや、駄作でも作れたならまだ良い方
ストーリー自体を最後まで仕上げれない人が大半だと思う
でも、ちせに組み込まれたメカの科学の技術力が高すぎるとか小さな身体にどうやってメカが収まってるんだとか、そういう部分を指摘するのはどうかと思う
そんなこと言い出したらほとんど全ての漫画がおかしいことだらけだろとw
画力もけっして高くはなく漫画家としては低いとは思うけど、画力は高ければ素晴らしい絵というわけじゃない
女の子(ちせ)は物凄く可愛く描けてるし魅力的
初めに述べた理由以外はストーリーや登場人物の感情、切なさも良く描けていて普通に面白く読めたというのが感想
最後に、低評価してる人達に言っておくよ
作品を読み、良い部分や悪い部分を見つけて評価したり改善点を述べるのは簡単
でも、作品を1から自分で作るのは君達の想像してる以上に物凄く難しいことだから知っておいた方がいい
どんなに評価がしっかりできる人でも漫画を描いたことない人は自分でストーリー作るとなると絶対に上手くいかず、矛盾だらけ説明不足だらけ構成めちゃくちゃの駄作になるから
いや、駄作でも作れたならまだ良い方
ストーリー自体を最後まで仕上げれない人が大半だと思う